恐るべし、まんちゃん
前回、私が高校時代に、マイペースな友人、
まんちゃんにイラッとした話を書きました。
(まんちゃんと映画に行った話です。)
今回は、私のイラッとなど、比べ物にならないほど、
可哀そうな経験をした、心優しい友人「テンコ」の話を書かせてください。
私が、前回の「まんちゃんと映画事件」で、
まんちゃんと映画(遊び)に行かない!
と固く心に誓ったのを、察したのか?
まんちゃんは、テンコを映画に誘っていました。
ある月曜日の朝に、いつものように教室に入った私に、
「ねぇ、さっち!さっち!」
と大声で、まんちゃんが声を掛けます。
声の方向に顔を向けると、
自分の席に座っている、テンコと、
その前に立っている、まんちゃんがいます。
私は、
「おはよう~♪」と、にこやかに二人のそばに行きました。
すると、
私が、そばに来るなり、まんちゃんが、
「ねぇねぇ、さっち、テンコに言ってやってよ!」
と鼻息荒く、まくしたてます。
私は、サッパリ要領を得ず、どうしたのか?たずねると、
昨日の日曜日に、テンコと映画の約束だったことを、
まんちゃんが熱く語りだしました。
心優しい友人
テンコと、まんちゃんも、私の時と同じように、
・事前に各々、前売券を購入
・映画館近くの、Mバーガーショップで待ち合わせ
そして、、、
例のごとく、【まんちゃんが遅れた!】そうです。
ただ一つ違ったのは、
【テンコが(私と違い?)優しかった】のです!
そうです、
待ち合わせ場所に現れない、まんちゃんを、
テンコは、ただひたすら待ったのです。
映画の上映開始になろうと、ひたすら、待っていたのです。
まんちゃんは、と言うと、
遅れたので、待ち合わせ場所に寄らずに、
一目散に映画館に飛び込んだそうです。
そして、
映画館で、テンコを必死になって探したそうです。
どんだけ、まんちゃんが必死に探そうとも、
テンコを見つけることは出来ません。
だって、
テンコは、
【遅れたまんちゃんを、待ち合わせ場所で、ひたすら待っているのですから!】
まんちゃんは、一人で映画を見て、
テンコは、一人寂しく家路についたそうです。
まんちゃんの言い分
私は、まんちゃんの熱のこもった説明を聞きながら、
「テンコ優しいなぁ。Mの前で、まんちゃんを待ってたんだぁ。」
と、心の中で思いました。
ひとしきり話し終わった、まんちゃんは、
「もぉ~、私、一人で映画見たんだよぉ~
映画ってさぁ~、見た後、感想を語り合うのが、醍醐味じゃん!」
「ギリギリになったから、待ち合わせ場所に寄ってたら、
映画におくれるじゃん。だから、映画館に行くでしょ、普通!」
「何で、テンコ、映画館に来なかったの?」
「ねぇ~、さっちは、機転を利かして、私の席まで取っててくれて、
一緒に観れたんだよねぇ~、さっち!」
どこをどう切り取っても、
だれが聞こうとも、
【まんちゃん、間違ってるよ!】と言う状況でしょうが、
気の弱い私は、、、
まんちゃんの圧の強さに、苦笑いするのが精一杯でした。。。
テンコ、ごめんね。
今なら、「まんちゃん、テンコを責めるのは止めようよ」
と言えると思います。
テンコは、と言うと、、、
「そうだったんだぁ~、ごめんね。」
と(いささか不本意ながら?)謝っています。
謝るべきは、まんちゃんだと思います。
まんちゃんの中では、
「自分が待合せに遅れたこと」を、どう捉えているのでしょうか?
想像すると、
「まっ、少し遅れたのは、マズったかもだけど~、
上映開始には、間に合ってるし~、
だから、テンコが、(さっちのように)臨機応変に対応して、
映画館に来てくれたら、問題なしじゃん!」
と言う、
自分の失敗は、軽くスルーして、
それを相手(テンコ)にカバーさせる
まんちゃんの声が聞こえて来そうです。

だけど、まんちゃんのこと、好きかも?
散々、2記事に渡り、
まんちゃんのことを、ディすり?ましたが、
実は、私は、
まんちゃんのこと、けっこう好きです。
好き、というか、
気が合う、(認めたくないけど)似ている、と思います。
似ているからこそ、
映画の待ち合わせで、スムーズに二人で隣同士の席で
映画を観ることが出来たのだと思います。
客観的に言って、
大多数は、あの状況では、テンコのような対応だと思います。
正直言って、
私は、(まんちゃん程ではないと信じたいですが)
世間の大多数の感覚から、ズレていると、感じています。
マイノリティな、似た感覚を持つ、まんちゃんとは、
気取らず接することが出来て、楽ちんです。
そんな、まんちゃんと最後に会ったのは、私の結婚式でした。
あれから、25年、
今は全く音信不通ですが、まんちゃんは、今、どうしているかなぁ?
愛 ∞ 感謝 ∞ 光
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