ハッとした言葉
23年ほど前のこと、
ある育児サークルで、
障害児のお母さんと、話していた時の事です。
「(障害を持った)子供の世話は、正直言って、大変で、
旦那との協力無くしては、厳しい。
でも、だから、うちら夫婦は仲が良いよ♪
夫婦の絆は、最強だよ!」
という彼女の明るく前向きな発言を聞き、
強いなぁ、素晴らしいなぁ、と感心しました。
色んな想いや状況を、お互いに協力し合って
乗り越えています。
《試練は、乗り越える力と共にやって来る》
とは、正にこの夫婦のことだなぁ、と思いました。
そんな彼女の言葉の中で、
ひときわ心に刺さったのは、
【治る病気は、病気じゃない】という言葉でした。
当時、私の息子は2歳で、
第一子・初めての子供ということもあり、
私は、息子のわずかな体調不良にも、右往左往していました。
でも、
どんなに心配な状況でも、「治った」のです。
【治る病気は、病気じゃない】という言葉が、
彼女の口から出るまでに、
私の想像にも及ばない、どれだけの感情を味わったのか、
それを考えると、胸が痛くなりました。

彼女の言葉を思い出したキッカケ
今回、彼女の言葉を思い出したキッカケがあるのです。
私は、一時期、
朝日新聞の投稿欄に、よく投稿していました。
今回、
(ブログネタになるかと?(笑))
投稿が掲載された、朝日新聞の切り抜きに
目を通していました。
その中の一つに、
小学生だった息子が、
「学校で目を怪我し、眼科に連れていく」と電話を受けた時の
私の焦り・心配を書いた文章がありました。
次に、その文章を記載します。
朝日新聞に掲載された文章
【息子の怪我で自分を戒める】
午前11時ごろ、自宅の電話が鳴りました。
「セールスの電話かな?」と思いつつ、
受話器を取ると、息子の小学校の養護教諭からでした。
その日、息子は風邪気味だったので、その件かと思い
話を聞いていると、
「息子さんが休み時間に、サッカーをして遊んでいたら
上級生の蹴ったボールが、息子さんの顔に当たり、、、、、」
私は、心臓の鼓動が早まるのを感じました。
「大丈夫ですか?怪我の具合は?」
と尋ねたい衝動を抑えながら、説明を聞きました。
左目の辺りにボールが当たったので、眼科に連れていくとのこと。
その後、
病院の受診結果の連絡を受けましたが、
息子が帰宅するまで、一抹の不安はぬぐえませんでした。
幸いに息子の怪我は大事に至らず、
1週間、目薬をさすだけで完治しました。
今回の息子の怪我で、
事件や事故に対して、「まさか我が家が?」
と思っている自分を戒め、
日常の有り難さ、平凡な日々の幸せを痛感しました。

投稿を読んで、驚いた!
今回、改めて記事を読んで、、、、
忘れている。
私は、そのアクシデントを、キレイに忘れていました。
「心臓の鼓動が早まり、不安がいっぱい」だったのに、
今、思い返しても、
「そう言えば、、、あったかなぁ~?」と吞気な感覚です。
それは、息子が何事もなく、完治したからに他なりません。
そして、
冒頭の障害児のお母さんの言葉、
【治る病気は、病気じゃない】を、思い出しました。
その時、その渦中は、辛いかも苦しいかもしれないけど、
「治る」のなら、以前の状態に戻るのなら、
病気じゃない、
辛さも、苦しみも、忘れ去ることが出来るから。
【治る病気は、病気じゃない】
改めて、彼女の言葉の重みを感じました。
愛 ∞ 感謝 ∞ 光
コメント